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「出生後休業支援給付金」で妻も得する?男性配偶者の育休ベストタイミングとは?(2025/6/9)

2025年4月からスタートした「出生後休業支援給付金」。これは、育児休業を取得する男性配偶者に対して、通常の育休給付(67%)に加えて13%の追加給付を行うことで、実質的に“手取り100%”を実現できる制度です。

この「出生後休業支援給付金」は、従来の育児休業給付金に加えて支給される新しい給付制度で、早期の育休取得を経済的に後押しする仕組みです。助成金などの支援制度も多様化するなかで、自身の働き方やライフプランに合った制度を知り、有効に活用することが重要です。

実は取得のタイミング次第で、女性配偶者(妻)にも大きなメリットがあるんです!

✅ 支給対象と条件のポイント

特に注目すべきなのは、男性配偶者が出生後の育休を14日以上取得すると、母親の育休開始時(最大28日間)においても、通常の67%支給に加えて13%が加算され、社会保険料も免除されるため、実質的に手取り100%が支給されるという点です。

  • 男性配偶者・女性配偶者ともに、同一の子に対して出生後一定期間内(男性配偶者:8週間、女性配偶者:16週間以内)に通算14日以上の育休を取得

  • 支給額は「休業前賃金日額 × 日数 × 13%」、育児休業給付金(67%)と合わせて**最大実質手取り100%**相当

  • 最大支給日数:28日間


👨‍👩‍👧 妻が得するベストタイミング3選

① 出産直後〜退院後(出生後1週〜2週目)

  • 出産で体力が落ちている母親にとって一番辛い時期。

  • この時期に父親が一緒に育児・家事を担うことで、母親の身体と心の回復が早まり、育児ストレスも軽減

  • 給付も手取り満額で受けられるため、家計の不安も少ない

② 退院後〜1か月健診まで

  • 新生児との生活リズムが定まらない時期。

  • 父親がそばにいてくれることで、精神的な安心感がアップし、産後うつの予防にもつながります。

③ 上の子がいる家庭では“保育園送迎”期間

  • 赤ちゃん優先で、上の子のケアがおろそかになりがち。

  • 父親が上の子の世話や保育園送迎を担うことで、家庭全体のバランスが良くなり、母親の負担が大幅軽減

🔍 損しないためのポイント

  • 申請は育児休業給付金と同時に行う(同じ申請書でOK)

  • 両親で14日以上育休を取得する計画を立てておく(配偶者が育休不要と認定される場合を除く)

  • 育休開始前に職場とよく相談し、スケジュールを調整


💡 制度活用のポイント

男性の80%支給は最大28日、女性の80%支給も同様に28日間ですが、女性はほとんどが育休を取得するため、男性が育休を取得できるかどうかが制度活用の鍵になります。

人手不足で取得しづらい現場もありますが、このタイミングで育児休業を推奨できるかどうかが、今後の制度定着や社内文化に直結します。制度の周知と利用の提案を、ぜひ積極的に進めていきましょう。


🏁 まとめ

「出生後休業支援給付金」は、パパの育休を後押しするだけでなく、ママの体調や心の安定、家計面でも大きな支えになる制度です。

特に出産直後のサポートは、妻にとって何よりもありがたいタイミング。夫婦でうまくタイミングを合わせれば、心身のゆとりある子育てスタートが切れます

詳しくはこちら 厚生労働省

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