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【最新情報】業務改善助成金が拡充されました!(2025年9月5日~)(2025/9/11)

こんにちは、社会保険労務士川村です。
2025年9月5日から「業務改善助成金」が拡充され、中小企業・小規模事業者の皆さまにとって活用しやすくなりました。今回はそのポイントをわかりやすく解説します。

業務改善助成金とは?

業務改善助成金は、生産性向上のための設備投資とあわせて賃金引き上げを行う事業者に対して助成される制度です。
たとえば、POSレジや自動化機械の導入、人材確保のための職場環境改善などが対象になります。

2025年9月からの拡充内容
① 対象事業場の拡大

これまでは「地域別最低賃金+50円以内」の事業場が対象でしたが、
改定後の地域別最低賃金未満 であれば対象となります。

➡ 岩手県では12月から最低賃金が 1,031円 になりますので、
1,030円以下 の水準の方がいる事業場は助成金の対象になる可能性があります。

② 賃上げ計画の事前提出が不要に

従来は「賃上げ計画」を事前に提出しなければ申請できませんでした。
しかし今回の拡充により、9月5日以降〜最低賃金改定日前日までに賃上げを行った場合は、事後報告での申請となります。

➡ 「賃上げのタイミングが合わなかったから申請を諦めた」というケースも、今後は対象になるチャンスがあります。

<岩手県での具体例>

月給18万円の正社員(フルタイム勤務)の場合
年間休日が少なめ(105日程度)の会社では、時給換算で 1,030円台 になり、最低賃金割れの可能性があります。
その場合、業務改善助成金を活用できる可能性があります。

<助成金を活用するメリット>

  • 最低賃金引き上げへの対応コストを軽減できる
  • 生産性向上に直結する投資をサポートしてもらえる
  • 人材定着・採用にもプラス効果



今回の拡充により、これまで対象外だった事業者にもチャンスが広がりました。
最低賃金引き上げをきっかけに、業務改善助成金をうまく活用することで、会社の成長と従業員の処遇改善を同時に進められます。

締切は最低賃金引上げ前日、11月いっぱいとなりますのでお急ぎご確認ください。

「うちの会社も対象になるのかな?」と思われた方は、ぜひ一度ご相談ください。
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