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中小事業主のための助成金比較:岩手県物価高騰支援金と業務改善助成金(2024/12/27)

現在、中小企業が直面している課題の一つは、物価高騰による経費の増加です。この問題に対応するため、政府や自治体はさまざまな助成金を提供しています。本記事では、岩手県物価高騰支援金と業務改善助成金のメリット・デメリットを比較し、それぞれの特徴を解説します。


岩手県物価高騰支援金と業務改善助成金のメリット・デメリット比較

種類

岩手県物価高騰支援金

業務改善助成金

メリット

1. 対象者が狭い:週20時間以上労働する従業員が対象。

1. 柔軟な対象者:週20時間未満のパートタイム労働者も対象となり、多様な雇用形態に対応しています。

2. 簡便な要件:生産性向上のための設備投資が不要で、賃上げ前の金額制限もありません

2. 賃上げ額の選択肢賃上げ率が30/時間以上でよいため、事業主の財務状況に合わせた計画が可能です。

3. 即効性賃上げタイミングが申請前でよいため、受給までの期間が短め(前回は1か月程度)

簡便さ:必要書類を用意してオンラインで簡単に手続きできます。

3. 大きな補助額:生産性向上のための設備投資が条件ですが、その4分の3が補助されるため、大規模な改善プロジェクトを支援します。

(助成額は下記表参照)

デメリット

1. 補助額の限界:補助額が6万円と固定されており、賃上げコスト全体をカバーするには十分ではない。

1. 複雑な要件:設備投資が必須であるため、あらかじめ導入資材を決めておく必要がある。

2. 負担増:例えば、18時間、月23日勤務の場合

労働者1人あたり11,040円の賃上げ負担が発生します。

2. タイミングの遅れ:申請後の賃上げが条件・資材は認定が下りてからとなるため、タイムラグがある。

メリットとデメリットをまとめてみました。

項目

岩手県物価高騰支援金

業務改善助成金

対象者

20時間以上労働者

20時間未満も可

賃上げ率

60/時間当り

30/時間当り〜

賃上げ前の金額制限

なし

地域最低賃金+50円以内(例:岩手県1002円未満)

生産性向上のための設備投資

不要

補助額

6万円

設備投資額の4分の3(上限あり)

賃上げタイミング

申請前

申請後

負担増

4時間/: 5,520/

8時間/: 11,040/

30円コースの場合は左記の半額

業務改善助成金助成上限額表

(90円コースは割愛)

コース区分

引上げ額

引き上げる労働者数

助成上限額(事業場規模30人以上の事業者)

助成上限額(事業場規模30人未満の事業者)

30円コース

 

30円以上

 

1人

30万円

60万円

2~3人

50万円

90万円

4~6人

70万円

100万円

7人以上

100万円

120万円

45円コース

 

45円以上

 

1人

45万円

80万円

2~3人

70万円

110万円

4~6人

100万円

140万円

7人以上

150万円

160万円

60円コース

 

60円以上

 

 

1人

60万円

110万円

2~3人

90万円

160万円

4~6人

150万円

190万円

7人以上

230万円

230万円

  岩手県物価高騰支援金は、要件がシンプルで即効性が高いため、短期的なキャッシュフローの確保に適しています。一方、業務改善助成金は、長期的な設備投資計画を含む事業改善を目指す場合に有効です。

自社の財務状況や事業計画に応じて、どちらの助成金がより適しているかを検討することが重要です。また、両者をうまく組み合わせることで、労働環境の改善とコストの抑制を同時に実現する可能性もあります。(岩手県労働局によると、併給可、とのことでした)



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